2015.12.10 午前11時50分頃起床(7時ごろに起床し朝食を摂った後の二度寝)

 バスらしき乗り物に、複数の学生が載っている。そのバスはその学生たちの貸し切りバスである。生徒の一人がある女子生徒に言うと、その女子生徒は、バスの前のほうに座っている女の子に「バスをもう少し速く」などのようなことを言う。バスは加速する。どうやらその女の子は超能力者であるらしい。そのシーンが他の情景を挟まれながら(後述)二回繰り返された後、バスはなにかの建物に到着する。(カメラワークはその建物の内部から、入り口を映し出すようになっていた。)しかし、入り口は小さく、バスはつっかえてしまう。また、その建物の内部には前後に圧縮されたバスがぎゅうぎゅう詰めに並べられており、とても入れるものではなかった。女子生徒はまたもや女の子にお願いし、直後、バスは建物の中に入っている(この時、女の子が超能力を使用するより先にまた他の女子生徒がバスを降りて入口の中を覗いている。)次にカメラワークはその先に降りた女子生徒からのものになる。建物の中は廃墟であった。(先ほどの圧縮されたバスや、乗ってきたバスはなくなっている、または視界に入っていない)廃墟は二階があり、二階には天井の中央部分に、四角い突起物が延びていた。女の子がまた超能力を使ってその突起物の中に入る。突起物の下部がぱかりと開き、そこから梯子が下りてきた(突起物とは書いたが、もとから開きそうな造形をしていた。)女の子が女子生徒を誘う。女子生徒は、梯子を上っていく。出口はやはり廃墟の中の、屋根裏のようなところであった。出口から出ようとすると、肩などがつっかえて、うまく屋根裏に入れない感じになるが、どうにか出口の枠から抜け出して屋根裏へ到着する。そこから、女の子や女子生徒の存在はなくなり、あるいは視界に入らなくなり、カメラワークは私(現実の私のことである)の視点となる。私は、またここか、と思った。

 その屋根裏は、かつて私が中学生のいつごろからかときたま見るようになった場所だった。先ほど上ってきたはずの梯子の出口は消え、代わりに重たい開閉口が床に覗いている。その先にはローリー状の滑車が二つ(開閉口を開けるための仕掛けだろう。)
 私は、開閉口が勝手に閉まり閉じ込められるのを防ぐため、強引に開閉口を動かした。開閉口は鎖に繋がれながらも捻じれたように小さいほうのローリー状の仕掛けの上に落下した。これで、以前見た夢のときのように、出られなくなる危険はないだろう。
 屋根裏側の開閉口の付近を見ると、なにかパンフレット状の書き置きのようなものがある、あるいはなにもない。それによると、この屋根裏には7つ(曖昧な記憶)の作詞作曲が残されており、それをその書き置きの筆者は持ち帰ったという。おそらく以前の私のようにここに閉じ込められた人が残したものだろう。そのうちの1つの詩は、私が残したものだ(どのような詩か、どのように残したのかは、覚えていない。ノートに書いたのではないかと推測している。)
 私は屋根裏を探索する。長机のようなものが置かれてあり(見た目としては壁と同化しているような印象だった)、その一部に、「お父さん、私が使っていたアドレスは3つあります」(曖昧な記憶)というような書き残しがインクでされてあった。それは以前、私が書いたものだ。なお、文面はそれだけであり、アドレスは書かれていない。それについて私は、おそらくこういうところで個人情報を出すのがはばかられたのだろうと思いながら、他の階段を降り、その屋根裏を後にした。
 屋根裏から他の階段(とても大きな階段である。イメージとしては、どこかの遺跡に迷い込んだようだ)を下りていると、遠くに人影を見つけた。その人は屋根裏のほうへと上っているようだった。
 そしてそれをきっかけに、周囲は騒がしくなる。そこは廃墟ではなく遊園地などのアトラクション施設になる。しかし、客のために騒がしくなっているわけではなく、警察官が何人も忙しそうに歩き回っていた。犯人(?)が消えたのだという。おそらく、先ほど見かけたあの人影が犯人なのだろうと思いながら、私は「探しても無駄だ」というようなことを警官の一人に言おうとして、言い留まる。そのまま階段を下りきった。なぜ私が、捜しても無駄だと思ったのかといえば、あの屋根裏には妖精がいて、その妖精が人を「ここではないどこか」へ連れていくからである。(妖精に姿はない)この「妖精」という発想が以前の夢からあったものかどうかは記憶が定かではないが、昔から知っていたことのように、あるいは実際にその目で見たものであるかのように、私はその事実を受け入れていた。
 お菓子を取るアミューズメント機械やアトラクションへの入り口を眺めながら、適当に歩いていると、警官たちが「有力な証言があるという人がいるぞ」と言う。それを聞きながら、ああ、なんで私は言ってしまったのだろうと考える。警官に対して私は言い留まったが、歩いている間に、無意識的に(?)警官に対して助言をしたようである。警官たちの話す証言主というのが、私であると私は信じて疑わなかった。
 しかしその途端に、私は何かに気付く。お菓子の機械は、中身がカラッポだった。そしてその瞬間に、まばらにいた人は消え、明るかった照明も真っ暗になる。私は幻覚を見て、幻聴を聞いていたのだ(実際、それまでも警官たちの声は人の口から発せられるイメージではなかった。)私は恐怖を感じ、早くここから出ようと稼働停止した機械の間を縫うように走る。走っていると、ピエロのような、全身に白い粉でも塗り散らかしたかのような男が私の前を横切った。恐怖のあまり私はその男を殴ろうとする。実際に殴ったのかどうかは定かではないが、そのまま止まることなく私は走り続ける。しかし男は私を追いかけて来ていた。眼前にまで迫った直前、私は叫び声をあげ、視界は暗転する。

 私はおそらくこの瞬間に目を覚ます。しかし、目を開けるのが怖い。目を開けたらすぐに親のところに行って一緒に寝ようと考える。(中学生のとき、同じような夢を見たときや、幻聴が聞こえてきたときは、実際に家族と同じ部屋に行くこともあった。)そして意を決して目を開けると、そこは私が現在住んでいる一人暮らしの部屋であった。
 しばらく横になったまま興奮を抑えて、書かねばという衝動に駆られ、この文章を書き始めた。

 上述のように屋根裏部屋の夢は私が中学生のころから何度も見ている夢である。しかし以前私が書き起こした歌詞が持ち帰られていること、書き置きが残っていること、なにより私が夢の中で「またか」と思っているあたりからも、まったく同一の夢ではなく、続き物になっているようである。
 なお「後述」と書いた部分についても、関連性は少なそうではあるが、断片的に書き記しておく。バスのシーンと交互に、「ダイヤのA」の二次創作的な夢が進行されていた。青道高校は新しく一人転校生の野球部員を獲得する。しかしその野球部員は青道高校を潰そうとする(?)スパイであった。マネージャーの3年生(丹波や伊佐敷と同じ代)の髪型が昭和チックだった。