あむの憧憬 第五部


男は車が朽ちたところで朽ちる。
玉手箱から出た物体が、時間を押し進め、
菌を恐ろしい速さで進化させた。
池が汚染されたのはそのせい。
そして女子高生も汚染され池に落ち。
そのうち汚染は池に留まらなくなり。
地球オワタ。
人類は菌から身を守る居住区を定め、なお、汚染された地域でも生活できる新人類をつくることに尽力した。
その後、わたしという地球は宇宙を駆け巡りつつ。
宇宙を転々として、いつになっても粒子がいなくならないことに気付く。
粒子と口論。粒子は永遠になくならないのだ。物質があり続ける限り!

最終的に、22595
虚構と現実を入れ替えることによって、
粒子の必要ない虚構を現実にすることで、
粒子に打ち勝つ、
(この時点で2万1千5百文字いってると助かる)

、そのぜろ、

、わたしは図書室で借りた小説を、読み終えて机に置いた、それは五文からなる虚構の物語で、一文目は過去の歴史をごっちゃにしたスラップスティックと、女子高生が宿泊中に蛆虫のような幻想に襲われるホラー、それとなんか小難しげな宇宙エスエフが収録されていて、二文目はこの書き手とされる主人公がルームメイトの女の子を殺してしまう話、三文目はなんだかまたエスエフちっくになってきたけど主人公が過去の回想をしつつ人を殺したことで学校を追放される話、四文目はなんか主人公が絶望しつつ敵っぽい存在に宣戦布告してる話、で、五文目はなんか途中で途切れているみたいだけど、死んだ主人公が死んだからって自由に動き回って敵を倒す話だった、なんか無理に五文にしてるっていうのがウケルというか、句読点以外の記号もいっさい使ってないし、まあそういう設定みたいだけどね、ちなみにこうやってこの小説の文体を真似てこうして感想を書いてるわけなんだけどさ、ね、なんかウケルでしょ、それでね、この小説の肝となること、というかわたしにとって肝となることなんだけどさ、なんかこの主人公、わたしと境遇が似てるんだよね、境遇というか、設定、というか、だってわたしもさ、牧師のパパを捨ててこの学校に住んでるわけだし、ママはわたしが生まれて数ヶ月で死んじゃったしね、まあそれだけだけどさ、あ、それとルームメイトがいるってことも同じ、まあこれは寮生活してる人はたいていそうかな、一人部屋の子以外は、だけど、でもなんか、変な感じだったけど、(この後、ルームメイトが来て、変態娘が来て、まあ、いろいろあるけれど、わたしは元気です、なんかこの文体クセになるね、かっこわら、そいでは、またねー。)で締めくくられる。(教会で幼いときに遊んだ子へ送る手紙)22588