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「愛してる」 そっと私は呟いた。その声は、今の君には届かないだろうけど。 周りがなんと言おうと、周りがそれを許さなくとも、私はもう誓ったんだ。 君を守るんだと、君とずっと一緒にいるんだと。 君を愛してる。 君の寝顔を、君の黒髪を、そっと撫でてみた。すうっと、私の手が真っ直ぐに流れる。今日この日が、なんの障害もなくやってきたのを讃えているようだ。 君を愛してる。何度だって言おう。
誕生日おめでとう。
もう6歳だね。
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