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ファーストキッス


 マゼンダとキスをするぞぉ! ブロントは決意した。必ずかの傲慢ちきのマゼンダと甘酸っぱい青春のキッスをしてみしぇる!!
 というのもブロントは、数週間前にマゼンダとお付き合いを始めてから、いまだ手も繋げていないのであるあばばば。
「ブロント、なぁに用って」
 マゼンダがブロントの前までやってくる。チャンスは今だ!
 ブロントは事前にしっかりと(本などで)シミュレーションと心の準備を整えていた。
 まずはうぉっほん、「マ、マママジェンダ! キッ、スをしよう!」とかっこよくストレートに思いを告げる!
「な、なによ急に」マゼンダも満更ではないぞ! ブロントから目を逸らしまくったマゼンダを見て、ブロントはそう判断する。「あと私マゼンダだから。マジェンダって誰よそのイギリス人みたいな名前」
 マジェンダがイギリス人みたいな名前なのかどうかはともかく、ブロントは「それだ!!」となにかを閃きマゼンダの肩に手を置いた。
 そして唇を横に大きく広げ! 下あごを突き出し! 右端はシャープに! そして左端はもうなんかグチャグチャな形になるように歪ませる! その名もガマガエル! ではなくイギリス式(形状が)の唇!
 その変質者ガエルっぽさにマゼンダは後じさり、「雰囲気台無しか!」その顔に拳骨を入れた。
 とりあえず落ち着こうかブロントくん?


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