マゼンダ。オー、マゼンダ。ぼくはきみを食べるよ。瑞々しいきみにお酢をかけて、つるりと口に含めるよ。マゼンダ。おおマゼンダ。きみはなんでこんなに酸っぱいんだい。ぼくはきみを毎日食べるよ。きみだけを食べるよ。最近腹の調子も良いンダ。頬も次第にへこんでいって、今じゃすっかりスマートさ。
きみが消える。全部食べてしまった。オー、マゼンダ。きみはところてん。冷蔵庫にきみがいっぱいあるから心配しなくて良い。明日もいっぱいお話しようね。おおマゼンダ。でも、マゼンダ。ぼくは怖いんだ。
遺影の中から、見知らぬ赤毛の女性がぼくを見つめてくるんだよ。