蝋燭の灯火は
わたしの一息で終わらせられる
蝋燭の芯を壊すには
だけど灯火させないといけない
それは面倒臭い
蝋燭の蝋は増えぬまま
わたしはそれを一気にへし折る
わたしに相応しい玩具をください
例えばわたしの眼鏡に適う
わたしでは壊せない玩具をください
壊したい
その衝動を抑えるものをください
その衝動を圧するものを恵め
蝋燭の灯火は
暗闇でなくとも使えてしまうのが
まるで鬱陶しくて
それは論理に反するのだから
わたしの論理と相異なるのだから
蝋燭を一息にへし折る
簡単に折れて
灯火は床のカーペットに広がった