おりじなる小説MAKER A面


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[26]

 それでも、学校へは行く。
 まぁ、今となってはなんだが、僕は学校が好きだ。
 授業は嫌いだが学校は好きだ。だから、うん。僕は学校へ行く。
 朝8時、朝礼は8時半。それなりに早く来た僕だが、校門で理科1分野担当、天辺武雄先生に出会った。
 ちっ、今朝に会った無言の男(このことは後で記す)よりもやっかいなやつに出会っちまった。
「よぉ、雄二」
「……おはようございます」
「うん、いい朝だな」
 相変わらずニタニタ顔でそう言う。たしかにさっきまでいい天気いい湿度いい温度いい風いい気持ち……と感じていたのに、彼がそう言うとなんか味気ない、つまらない朝に感じてくる。
「あいつら……変者は今どうしてるんだ?」
 いきなり質問! のコーナーです。
 。んなワケねぇだろ!
 やっぱ文のはじめに句点はだめか……と思いつつ、「さぁ」と返した。
「おお、そうか。それはそれは良かった」
 そう笑み言う先生。
 会話は幸運にも、これで今回は終わった。
 今回は。
 今回は。
 ずしりとくるな……今の。
 つぅわけで、「天辺武雄の奇妙な行動」part2でした。って……これ続くのか……。
 教室。1年2組。の窓際後ろから3番目の席。
 そこに、座る。
 なんか……久しぶりのような感覚が……。
 いや、昨日座ったんだよな……。
 そうだ。時系列で言えば、僕が授業中にあの夢をみたときは――この物語の僕にとってのいわゆる発端は――昨日だ。
 読者を中心としても、ここまででまだ三日しかたっていない。
 なんだ、一日って、こんなに長かったのか。
 いつもと違うだけで、こんなにも……変わってしまうものなのか。
 相対性理論。
 とてつもなく大きな質量や速さで、時間や空間に乱れが生じるというあれ。
 でも、言ってみればアインシュタインはこういうことが言いたかったのか……。
 一日一日大事にしろよ!
 僕が今、代弁した。
 今……。
 今、代筆した。

([27]へ続くワケ……ないわけではない)

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