おりじなる小説MAKER A面


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[3]

「つまり、ユ……、何だっけ?」
「ユウマだよ、バカ」
「雄二です」

 あの後僕は、ジルバをミドリと運んで、このナントカ基地(ナントカには横文字が入る)へ来た。のは良かったものの、基地にいたブロントに家を訊かれ、正直に答えたらそんなところは存在しないと聞かされた。
 そこで、とりあえず僕に起こったことを説明し、今に至る。
「まぁ、パラレルワールドみたいなもんだろ」
「うぁあ!」
「?」
「ミ、ミミ、ミドリが! 横文字を使ったぁ!」
 ちなみに今のはブルースの台詞。
「パラレルワールドって何?」
「うん、ブロントは正常だ」
 これは夢なのだろうか。頭がくらっくらする。そうだ、これは夢だ。こう頬をつねったら……。

「痛っ!」
 僕は目を覚ました。
「やっと起きたか。こんにゃろう」
 僕の目の前にいるのは、ブロントでもブルースでもミドリでも勿論ジルバでもなかった。
 俗にいう、先生だった。
「おきてますか~?」
 隣で友達の関野がからかうように僕へ笑みを向ける。
「ゆ……め?」
〔キーンコ-ンカーンコーン〕
「あぁ、授業終わっちゃた」
 あれは、夢だったのか。
 ふと窓を見ると、外は大雨だった。

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