(ラッキーの視点)
階段を上りきり、左に曲がったところにドアがある。
もちろん、関野琴深の部屋だ。
しかし、そのドアの前にある男が座っていた。
こいつは見覚えがある。
ジョセラの説明にもあった。
男は私に気付くと部屋の中の者に気付かれないように片手を上げて存在をより強く示した。
できればこのページでもギャグパートがしたいが、ここで騒ぐとさすがにまずい。
すると、男は上を指差した。
上、上である。
屋根の上でお茶でもしませんか、的な感じで彼は立ち上がる。
そうこうしているとブロントも上がってきた。
人様の家なのに勝手極まりない。
様子から察するに、洋一はいなかったようだ。
と、いうことで。
その男――好井寛文が何か話したいことがあるようなので、屋根の上、というわけにもいかず。
しかたなし、一旦家を出て庭で会議をすることにした。
会議の内容は、前のページの通りである。
え、ギャグパートで肝心なところが抜けてたって?
ま。
それもありなんじゃない?
その作戦により、私はひとりで関野琴深の部屋に侵入することとなった。
その話はもう書いたよね?
…………u17あとで殺す。