おりじなる小説MAKER A面


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「おいおい……隙間できてるぞ……」
「奇跡だ、天才」
「うん、たぶん読者のおかげだと思う」

「You are horse deer」
「えっ、何!? ホースディアー? うましか?」
「そうだ、エリス。おまえは馬鹿だ。You're folly」
「うまっしかぁ~」
「27番といったはずだ。次元系統の機材を持って来いといったはずだ。何だこの『魔法の書』の山は」
「えっと……てへへ」
 エリスは、右手で軽くグーをしてそれを右こめかみあたりにおき、舌をちょろっと出した。
 って、カワいっ!
「……はぁ、もういいからとって来い」
「はぁ~い」
 まったく……。エミリが一番馬鹿だと言ったが……、どっこいどっこいじゃないか。
 いや、自分の魅力に気づいてるだけエリスのほうが……………………………………………………。
 三点リーダいくつ使ってんだよ。
 違うな。
 訂正しよう。エリスの方が馬鹿だ。
 自分の可愛らしさ……というか守ってやりたい感に気づいてないんじゃないか。
 馬鹿バカばか……horse deer.
「もってきましたよぉ~」
「やっと来たか、馬鹿」
「そうばかばか言ってるとルファがばかっちゃうぞ~」
「『馬鹿っちゃう』か……新出単語だな。つまりはオリジナルに単語を創ったな。えらいぞ」
「えへへ」
「さぁ、始めるか」

([12]へ続きます♪)

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作者註)
上記謎の語りは[9]の作者註を参照のこと。

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