おりじなる小説MAKER A面


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[57]

「もうすぐこの物語も終わるよ!」
「うん、天才」
「ででは! ドゾ」

「あ~らしょお~っ」
 あいさつを述べるジョセラ・クリスチャン。
「おい。これはいたってオリジナルな小説なんだ。某アニメの台詞をまねるな!」
「え、でももう何回か使ったよね、いろんなアニメの。たとえば[43]の――」
「ああ、はいはい。分かった! 分かったからその先は言うな!」
「あ、そうそう。明日ここ出るんだよね。おめでとう!」
「うん? あ、ああ。ありがとう。でも、なんで今日来たんだ?」
「聞いたよ。仁蔵が死んだって。あなたのせいなんでしょう。うふふ」
「最後までお前が死んだと思い込んでたな、あのオヤジ」
 ラッキー・ムーアはほくそ笑む。
 まるで物語の結末を見届け、感想でも述べているかのように。
「業務連絡~。本編は60ページにて終了いたします」
「? 今のはなんだ?」
「さあ。ただ、全てはあと3ぺージで終わるってことでしょ?」
「まあ。そもそも始まってなかったのかもな」
 ジョセラとラッキー。
 二人は、大の親友だ。

([58]へ続く)

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